フロア一面に黄色の作品 奈良のアーティスト YellowYellowさん 平戸で展示

黄色の収集品を組み合わせ花器に見立てた作品の解説をするイエローさん(右手前)=平戸市、平戸オランダ商館

 奈良県橿原市を拠点に活動するアーティスト、YellowYellow(イエローイエロー)さんの作品展「季花生と花器展」が11日、平戸市大久保町の平戸オランダ商館で始まった。プラスチック容器など黄色の物を組み合わせて花器に見立てた作品など約80点が、来場者の目を癒やしている。26日まで。
 イエローさんの作品は一つの色に特化しているのが特徴。ブランディングデザイナーとして、同市の菓子店の商品パッケージをデザインしたことがきっかけで2019年、同館で作品展を開催。今回、春の息吹を感じてもらおうと同館が企画した。
 イエローさんはスケートボードやヘルメット、園児のかばん、空き缶などさまざまな黄色の収集品を組み合わせて器に見立て、造花を“生けた”作品をフロアいっぱいに並べている。また、佐世保市の華道家、川﨑観湖さんとコラボレーションした生花のチューリップなどを使った作品もある。
 友人と訪れた平戸市内の50代の女性は「華道家とのコラボが素敵。繊細な感性に心が動かされた」。来場者向けの作品解説も行ったイエローさんは「季節や時代で作品は変わる。春の平戸に花を咲かせるイメージで制作した」と話した。
 同館のほか、市観光案内所(崎方町)など4カ所にも作品を展示している。問い合わせは平戸オランダ商館(電0950.26.0636)へ。

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