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春の訪れを告げる「シロウオ漁」が、北松佐々町の佐々川でシーズンを迎えている。住民らは「躍り食い」やかき揚げ、吸い物などにして旬の味覚を楽しんでいる。
シロウオはハゼ科で体長は約5センチ。2~3月に産卵のために川を遡上(そじょう)する。満潮前後が漁の時間帯。護岸の足場から「四つ手網」と呼ばれる1.5メートル四方の漁具を川底に沈め、群れの動きを見極めてすくい上げる。
30年以上、漁を続けている同町の森田迪夫さん(86)は「春の楽しみ。アオサ、新タマネギとのかき揚げが最高」と話した。漁は今月いっぱい続くという。
佐世保市江迎町の末橘川では、同町の黒木徳一さん(69)が20年ほど前から漁に励んでいる。取れたシロウオは住民らに配布。「旬の味。地域の人が喜んでくれればうれしい。今年は昨年の半分ほどの量しか取れていないが、これからに期待したい」と語った。