金融管理局、SVBの破たんを注視

米国のシリコンバレー銀行(SVB)が預金流出の急増によって3月9日に破たんした。3月13日付香港各紙によると、消息筋は香港金融管理局(HKMA)が同事件を高く注視していることを明らかにした。HKMAはすでに迅速に香港の主要銀行にSVB関連のリスク情報を聴取し、初歩的には直接的リスクは多くないことが分かったが、間接的リスクについては調べているところだ。統計によると、香港では少なくとも13社の上場企業がSVBと業務取引を持っており、関連する資金は少なくとも4億ドルとみられる。株式市場アナリストのデイビッド・ウェブ氏のウェブサイトによると、SVBと業務取引のある香港上場企業の大部分はまだ収益のないバイオテクノロジー銘柄で、加科思、騰盛博薬、聖諾医薬などとなっている。市場関係者はSVBに続いて米国ではさらに他の銀行で取り付け騒ぎが起こるとみている。ただし香港の銀行は仮想通貨へのかかわりが少なく、資本状況と流動性も良好であるため、目下のところ香港への影響は小さいと見込まれている。

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