脱マスクの風景乏しく 「個人判断」初日の栃木県内 「感染不安」「周り気になる」

従業員のマスク着用継続を知らせる案内板。わずかながらマスクを外した来店客の姿もあった=13日午後、宇都宮市インターパーク6丁目

 新型コロナ対策のマスク着用が「個人の判断」に委ねられた日常が13日、始まった。県内各地ではこれまで通り着用した姿が大半で、脱マスクはごく少数。慎重な滑り出しで、転換の実感が乏しい初日となった。

 宇都宮市のFKDインターパーク店では同日から、従業員は着用を続け、来店客にはそれぞれ判断してもらう対応とした。

 ほぼ全ての客がマスクを着けていた中、日光市塩野室町、会社員阿久津嘉之(あくつよしゆき)さん(34)とパート従業員利佳(りか)さん(31)の夫妻は「自分たちから“呪縛”を解こう」と、思い切って外して入店した。嘉之さんは「みんな着けているので少し気になる」と戸惑いも。利佳さんは「マスクで肌が荒れ、息苦しさもある。ずっと外したかった」と笑顔を見せた。

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