臨海部結ぶ「東京BRT」、4月から豊洲・有明方面へルート拡大

都心と臨海部をつなぐバス高速輸送システム=「東京BRT」について、4月から豊洲・有明方面の路線を拡大することが分かりました。

東京BRTは臨海地域の交通需要に対応するために設けられたもので、2020年10月から虎ノ門ヒルズと晴海をつなぐ1路線のみで運行していました。4月からはこれを拡大して「虎ノ門ヒルズから新橋を通り、豊洲市場前までつなぐルート」「新橋から国際展示場を通り、東京テレポートまでつなぐルート」「新橋から勝どきをつなぐルート」の合わせて3つの路線を展開します。東京都によりますとこの路線拡大により、豊洲市場から新橋まで8分で移動できるようになるということです。

また2024年春には東京大会の選手村跡地に造る「晴海フラッグ」周辺に3カ所の停留所を設け、住民の利便性向上を目指す考えです。さらに今後、東京駅と銀座への延伸や東京ビッグサイトへの乗り入れなどを検討していく方針です。

<「東京BRT」路線拡充、時間も短縮 ただし課題も>

都心と臨海部の間の利便性向上が期待される「東京BRT」の拡充では、新たに虎ノ門と豊洲エリアをつなぐ「晴海・豊洲ルート」と、新橋から東京ビッグサイトなどがある臨海部をつなぐ「幹線ルート」が運行されます。また、これまで運行されていた新橋と勝どきをつなぐ「勝どきルート」についても環状2号線のトンネルを通るルートに変更し、上り・下りともに所要時間が短縮され、運行便数も増加するということです。そして東京オリンピック・パラリンピック選手村の跡地に建設が進む「晴海フラッグ」周辺には、入居が始まる時期に合わせて新たに3カ所の停留所も設置される予定になっています。

交通手段の選択肢が増えるのはうれしいことですが、専用レーンの設置など課題も多く残ります。輸送力や時間短縮など、路線バスとはまた別の魅力がより一層出てくることを期待したいものです。

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