まだ残る職場での男女格差…約6割の人がジェンダーギャップを感じている?

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。3月14日(火)放送の「FLAG NEWS」のコーナーでは、“職場での男女格差”に関するニュースを取り上げ、意見を交わしました。

◆半数以上の女性が「女性という性別は不利」と回答

仕事の内容や待遇など、職場でのジェンダーギャップを感じたことがある人は、男女ともに約6割にのぼることが、民間の調査でわかりました。

女性の半数以上が自身の性別が不利になると答え、男性の約20%を大きく上回っています。また、約4割の女性が、女性であることが理由で「給料が低い」、「お茶出し・掃除などを任される」と回答しています。

◆今回の調査結果に、Z世代の見解は?

慣習としてジェンダーギャップはまだまだ残り、統計上も男女の賃金格差が大きな問題となっていますが、モデルでタレントの藤井サチさんは「これは業種にもよるのかなと思う」とコメント。というのも、藤井さんがいるファッション業界は女性が多く、なかには稼いでいる方も多いのだそう。

そうしたことも踏まえ、藤井さんは企業でも"クオータ制の導入”を提案。「女性の割合が増えれば女性が優遇されるような案が出てくると思うので、工夫することが大切」と訴えます。

キャスターの堀潤によると、シリコンバレーを中心とするテック業界はジェンダーバランスがかなり改善され、女性のプレイヤーが揃ってきたことで多様なサービスが生まれているとし、「日本ももう少し産業界のジェンダーギャップが改善されれば」と期待します。

法律事務所ZeLoの弁護士・由井恒輝さんは「弁護士というところでいえば、女性が全然少ないのが現状。そもそも目指す人も少ない」と話します。

その背景としては、進学率の問題があり、弁護士を志すとなると大学卒業後にロースクール、法科大学院に行かないといけないのも大きな壁となっていて、大学院を卒業して、司法試験に合格しなければならないなどのハードルがあり、弁護士になるのは20代後半。「そうなると年齢の壁などがそもそも出発点としてある」と問題点を指摘します。

また、女性は、出産となると仕事を一時中断せざるを得ず、育児は男女どちらも行うよう行政が推奨しているものの、できていないのが現状。未だ女性の負担が大きいことに触れ、「男性がどれだけ育児休暇を取るか、絶対に取りなさいともっとやっていくことがジャンダーギャップの改善に寄与するのかなと思う」と由井さん。ただ、そうは言っても「どうしても潜在的な意識のなかでは『女性は…』『男性は…』みたいなところがまだまだある」とも。

女性であることが理由でお茶出しを任される職場がいまだにあることについて、堀は「お茶出しってまだあるんだ!?」と驚いていると、キャスターの田中陽南は「女性だからなのか、年次が低かったからなのかはわからないけれど、アルバイト先などでは経験があった」と振り返ります。そして、「今となっては、それに対し明確に『ノー』と言わなかったのも良くなかったかなと思う。(ノーと)言っていくのも必要なのかなと思う」と話していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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