G7広島サミット 「核兵器依存の流れから反転のメッセージを」 共同通信・太田昌克編集委員が講演

広島サミットの展望について、共同通信の 太田昌克 編集委員が講演し、悪循環に陥っている核兵器への依存の流れを、反転させるメッセージを出すことが重要だと述べました。

太田編集委員は、2月にドイツで開かれた会議に出席した際の取材などからウクライナ・ロシア戦争が長期化する可能性があるという見方を示しました。

また、プーチン大統領がウクライナ侵攻に踏み切った独自の論理と心理の背景として、アメリカのイラク戦争に触発されたという専門家の証言を紹介。アメリカの大統領が許されるのに、どうしてロシアの大統領は許されないのか、という口実を与えてしまったと言及しました。

そして、G7広島サミットでは、ロシアの核使用と第3次世界大戦を阻止し、核軍拡や核依存の流れを反転させるメッセージを出すことが重要だと述べました。

共同通信 太田昌克編集委員
「G7のテーマとして重要なのは、今のこのネガティブな悪循環に陥っている核依存、核の過重傾斜に対するトレンドをどう反転させるか、そういうメッセージが最後の政治文書に入ってくるか、入ってこないか」

さらに、岸田総理はキーウを訪問すべきだとして「ウクライナを被爆地にしない」「長崎が最後の被爆地だ」というメッセージを世界に発信してほしいと語りました。

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