ヨーロッパサッカーの歴史に新たな名前が刻まれた。
マンチェスター・シティは、日本時間15日、イギリスのマンチェスター・シティのホームスタジアムであるエティハド・スタジアムで行われたUEFAチャンピオンズリーグ ラウンド16 2ndレグでライプツィヒRBを7 - 0で破った。２戦合計8 - 1としマンチェスター・シティは6年連続となるベスト８進出を決めた。
この試合はモンスターストライカーが支配した。アーリン・ハーランド（22）が5ゴールを決め、マンチェスター・シティの勝利に大きく貢献した。前半だけでハットトリックを達成し勝負を決めた。
前半22分、ハーランドはペナルティキックを入れて1ゴール目を記録すると、約1分後には優れたポジショニングで2得点目を記録。前半アディショナルタイムには、コーナーキックからのセカンドボールを沈め早くもハットトリック達成。イルカイ・ギュンドアン（３２）の追加点もあり前半を4 - 0で折り返した。
後半にはさらに2ゴールを追加。ハーランドは後半７分左足で４ゴール目を記録し、11分には5ゴール目を奪う。すでに勝負の行方が決まったところでペップ・グアルディオラ監督が、後半17分にハーランドをフリアン・アルバレス（23）と交代させた。マンチェスター・シティのサポーターたちは、ハーランドにスタンディングオベーションで声援を送った。
大記録達成だ。ハーランドはチャンピオンズリーグ1試合5ゴールを決めた最年少選手となった。今までチャンピオンズリーグで１試合５ゴールを決めた選手は、2012年3月に当時バルセロナに所属していたリオネル・メッシ（35/PSG）、2014年10月に当時シャフタール・ドネツクに所属していたルイス・アドリアーノ（35/インターナシオナル）の二人だけだった。
さらにチャンピオンズリーグの得点王争いでも逆転した。ハーランドは今シーズンチャンピオンズリーグで10ゴールとし、モハメド・サラー（リバプール、８ゴール）を抜いて得点王争いでも首位となった。リバプールは、チャンピオンズリーグ ラウンド16でレアルマドリードに2連敗したため、ハーランドがこのまま首位を独走する可能性が高そうだ。3位エムバペ（7ゴール/PSG）、ジョアン・マリオ（6ゴール/ベンフィカ）、ヴィニシウス・ジュニオール（6ゴール/レアル・マドリード）などが続いている。
また、プレミアリーグでも圧倒的なパフォーマンスを披露している。ハーランドはこれまで28ゴールを記録しており、2位のハリー・ケイン（20ゴール/トッテナム）との差は８ゴール。また、シーズン39ゴールも記録し、クラブのシーズン年間最多得点記録を更新中だ。今シーズンすでにハットトリックだけでも５回達成しているハーランド、いったいシーズン終了時点で何ゴール奪っているのだろうか。
