「やましい金を受け取ったことは一度たりともない」渡辺典子県議 無罪主張 河井克行法務大臣夫妻による大規模買収事件

河井克行夫妻の大規模買収事件をめぐる被買収側の裁判…。渡辺典子 県議は初公判で無罪を主張しました。

起訴状によりますと、県議会議員の 渡辺典子 被告は4年前の参議院選挙をめぐり、河井案里 氏を当選させる目的と知りながら、夫・克行 元法務大臣から現金10万円を受け取った罪に問われています。

きょう(16日)の初公判で渡辺被告は、「私は無罪です。やましい金を受け取ったことは一度たりともありません」とはっきりとした言葉で述べました。

冒頭陳述で検察側は、「渡辺被告は克行氏と2人きりの車の中で封筒に入った現金少なくとも10万円を差し出され、一旦は受け取りを拒否したが受け取った」と指摘しました。

一方弁護側は、「現金は、毎年夏と冬に自民党県連第3支部から受け取っていた寄付金10万円と同じものだ」として、検察による買収事件へのこじつけであると主張しました。

渡辺典子県議(初公判後の会見で)
「どんなに一貫して無罪だと正当性を訴え続けても、まるで罪人のように扱われてきました。こんなに理不尽なことはありません」

この事件では、被買収側の議員の多くが取材に対する回答や裁判での証言を変えてきた中、渡辺被告はただ1人、当初からはっきりと買収を一貫して否定しています。

【4月21日追記】この裁判では、弁護側は、4月、河井案里氏が証人として出廷するとしていましたが、河井氏出廷の予定はなくなったということです。

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