藤沢・江の島サムエル・コッキング苑 日中入園者が大幅増 無料化やリニューアル奏功

日中の入園者が大幅に伸びている江の島サムエル・コッキング苑

 藤沢市江の島の頂上部に広がる江の島サムエル・コッキング苑の入園者数が大幅に伸びている。従来、イルミネーションイベントが開催される夜間に訪れる人が8割を占めていたが、昨年10月からは日中(午前9時~午後5時)の入園を無料化。一日中楽しめる施設を目指したリニューアルも奏功した。4月からはイベント開催時以外は終日無料化し、頂上部からの「シャワー効果」による江の島全体の観光活性化につなげる。

 同園開設者の同市と指定管理者の江ノ島電鉄(片瀬海岸)がまとめた新型コロナウイルス感染拡大前の2019年度と22年度の比較によると、19年12月の日中入園者が約2万人だったのに対し、22年12月は約3万6千人で、80%近く増加。23年1月は19年1月に比べ約2.5倍の約4万4千人が来園。2月は5.2倍の約4万9千人が訪れた。

 新型コロナ禍以前は2割程度だった1日当たりの日中来園者の割合は、22年12月は28%に伸び、23年1、2月は5割近くに上った。例年、11月下旬から2月にかけては、関東三大イルミネーションに選定されている「湘南の宝石」が開催されており、夜間に来園者が集中していたが、日中入園無料化とリニューアルの効果が顕著に出ている。

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