大規模改修で2年休館 ついに広島市現代美術館が18日にリニューアルオープン

大規模な修繕のため2年あまり休館していた広島市現代美術館が18日、リニューアルオープンします。17日には、セレモニーがありました。

セレモニーにはマスコミや関係者およそ250人が参加し、18日のオープンを祝いました。これを記念して18日から、記念特別展「ビフォーアフター」が始まります。

さまざまな「まえ」と「あと」の現象や状況に着目したもので、コレクションと、この展覧会のために制作された、新作あわせて45組の作品およそ100点が展示されています。

第6回ヒロシマ賞の受賞作品シリン・ネシャットさんの「Land of Dreams」です。矛盾、差別、暴力などをテーマに写真と映像作品で表現しています。現代美術館が16年ぶりに購入した作品で、作品では広島の被爆者の言葉も取り上げています。

VRゴーグルをつけて、仮想空間の中で彫刻を観賞する作品もあります。観賞する「まえ」と「あと」を楽しむことができるそうです。

新しくなった広島市現代美術館は、エントランスホールから新設されたカフェ、そして屋外展示場へと続いています。生まれ変わった美術館でお茶タイムを楽しむ参加者もいました。

広島市現代美術館 寺口淳治 館長
「これからも、この美術館をかわいがっていただきますよう、館員一同、果敢に活動をすすめて参るつもりです」

広島市現代美術館は18日、地域の人たちと一緒に作った手づくりの「くす玉割り」を合図に、午前10時にオープンします。

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