免職…12万円の飲食接待された主幹、裁判で不正認める “価格”教えて業者が謝礼 市長「あるまじき行為」

三郷市役所=三郷市花和田

 埼玉県三郷市は17日、官製談合防止法違反、加重収賄の罪で起訴された水道部施設課の主幹(51)を、地方公務員法に基づき同日付で免職の懲戒処分にした。監督責任者として木津雅晟市長の給料を20%減額(2カ月分)、事件当時の部長と課長補佐を厳重注意とした。

 主幹は2018年8月6日に行われた北部第二配水場の機械設備更新の一般競争入札で、特定業者の社員に対し予定価格に近い金額を教え、その謝礼として合計約12万円相当の飲食接待等を受けたとして、昨年12月5日に逮捕されていた。

 3日のさいたま地裁初公判で起訴内容を認めたことを受け、処分を決定。木津市長は「法を守るべき立場にある公務員としてあるまじき行為であり、市民の信頼を著しく失墜させたことは誠に遺憾であり、深くおわび申し上げる」などとコメントした。

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