小中学生「将来なりたい職業」は? 男子トップにサッカー選手が返り咲き

小学生と中学生が将来就きたい職業ランキングが発表されました。いまの子どもたちが描く将来の夢について見てみます。

このランキングは、今年1月に東京の人材サービス会社(Adecco Group Japan)が行った調査を基に作られました。対象は全国の小中学生各学年の男女100人ずつ、合わせて1800人が回答しました。

その結果、小中学生全体で男子の1位は「サッカー選手」、女子の1位は「パティシエ」となりました。男子でサッカー選手が1位に選ばれるのは5年ぶりのことです。この理由について調査を行った会社によりますと、前年=2022年にカタールで開催されたワールドカップでサッカー男子・日本代表が活躍したことが影響している可能性があると分析しています。女子1位のパティシエは今年で4年連続の1位となりました。パティシエはアンケートに答えた女子の10人に1人が「なりたい」と答える、まさに子どもの憧れの職業となっています。女子の2位は「学校などの先生」、3位は「医者」で、男子の2位は「ユーチューバーなどの動画投稿者」と「会社員」が同率2位でランクインしました。

将来就きたい職業について小中学生の回答をまとめて見てきましたが、男子では小学生と中学生で分けて見てみるとさらに興味深い結果が示されています。

小学生男子の1位は「ユーチューバーなどの動画投稿者」ですが、中学生男子の1位は「会社員」となっています。さらに詳しく見てみると、小学生男子で1位の「ユーチューバー」は、中学生では10位にとどまっています。一方で中学生男子で1位の「会社員」は、小学生男子では「圏外」となっていて、小学生から中学生になると社会の見方、捉え方が変わって"現実的”になってくるといえそうです。

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