地元メーカーとSDGsコラボ「春ぎょうざ」 来月 発足「JAひろしま」 規格外野菜で

農家の所得増大にギョーザが一役買います。JAの合併で来月、誕生する「JAひろしま」と、地元ギョーザの皮メーカー「井辻食産」がコラボして、規格外野菜を使ったギョーザを製造・販売することになりました。

17日、井辻食産が運営する飲食店「餃子家 龍」であった記者発表には、新商品の開発に関わった双方の関係者が出席しました。まず、井辻食産の代表が、ギョーザを紹介しました。

井辻食産 井辻龍介 代表取締役CEO
「最高です。いや、本当、想像以上に野菜の甘味とか素材が引き立つギョーザができあがったなと思っています」

商品の売りは、旬の野菜を使っていることです。名付けて「春ぎょうざ」。2種類あって、▽小松菜とレモンと鶏肉の入った「萌黄(もえぎ)」と、▽白ネギとアスパラと豚肉の入った「芽吹(めぶき)」です。

いずれも冷凍生餃子で、18個入り税込み645円で販売します。記者がタレをつけずに萌黄を試食しました。

柴田和広 記者
「レモンの風味がちょっとしてから、すごくさっぱりして、おいしいです」

「春ぎょうざ」はこの時期限定で、今後、四季折々の旬の野菜を使ったギョーザを作る計画です。

柴田和広 記者
「JAにとってのポイントは、実際に使う野菜が正規品としては出荷できない “規格外品” ということです」

JAひろしま 設立委員会 事務局 杉本浩一 部長
「農家の所得増大に向けて、少しでも寄与できれば。また、食品ロスの問題もありますので、SDGsの観点からそれらを少しでも軽減できるように今後、取り組んでいきたいなと」

規格外品の量は一概には言えませんが、去年産のアスパラの場合、販売量の1割程度あったということです。

JAひろしまは、県内9つのJAが合併して、来月1日に誕生。本店は、東広島市に置きます。組合員数で全国3位、貯金残高で全国8位のJAとなります。

誕生当日は、東広島市内にあるJAの直売所で誕生祭も開いて、「春ぎょうざ」を特別価格で販売する予定です。

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