「春一番」吹かないまま春分迎える 中国・東海地方はことしの「発表なし」に

春の訪れを告げるものにはいろいろとありますが、「春一番」の発表もその1つではないでしょうか。

春一番とは、立春から春分の間に、広い範囲で初めて吹く、暖かくやや強い南寄りの風のことです。(立春:2023年は2月4日、春分:2023年は3月21日)

地域ごとに発表される基準は多少異なりますが、広島など中国地方では、
▶日本海で低気圧が発達 ▶最大風速10m/s以上の南寄りの風 ▶最高気温が10℃以上かつ前日差+3℃以上 を4つの県(広島・岡山・島根・鳥取)に11ある観測点の複数か所で観測、といった条件を満たすと発表されます。

気象庁は、北日本(北海道・東北)と甲信・沖縄を除く地域で「春一番」を発表しています。

ことし(2023年)は、これまでに以下の地域で「春一番」が発表されました。

九州南部・奄美(2月10日) 九州北部・四国(2月19日) 北陸(2月28日) 関東(3月1日) 近畿(3月12日)

一方、中国地方と東海地方には、きょうまでに発表されていません。この2つの地方ではこのまま、ことしは「春一番の観測なし」となりそうです。

中国地方は、去年も発表がなかったので、2年連続の春一番なしとなります。2000年以降で発表がなかったのは8回目です。

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