フィリーズはハーパーを60日ILに登録せず 早期復帰の可能性残す

日本時間3月22日、フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長はトミー・ジョン手術後のリハビリを続けているブライス・ハーパーを60日間の故障者リストに登録しない方針であることを明かした。60日間の故障者リストに登録した場合、ハーパーの復帰は最短でも5月29日(現地時間)となるが、ハーパーが予定よりも早く回復した場合に早期復帰できる選択肢を残しておきたいようだ。よって、ハーパーは10日間の故障者リストに入って開幕を迎えることが確実となった。

フィリーズは昨年11月にハーパーがトミー・ジョン手術を受けた際、「7月のオールスター・ブレイク前に復帰できる可能性がある」と発表していた。しかし、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、現時点では「6月に復帰できる可能性がある」という。ドンブロウスキー編成本部長は「もし5月中に復帰できる見込みが全くないとしたら、私は彼を60日間の故障者リストに登録するよ。可能性を閉ざしてしまうのではなく、可能性を残しておきたいだけなんだ」と5月中に復帰できる可能性も示唆している。

もしハーパーが5月中に復帰できる見込みが立たず、フィリーズがロースターの枠を必要とした場合、ハーパーは10日間の故障者リストから60日間の故障者リストに移されることになるだろう。ただし、60日間の故障者リスト入りは開幕日にさかのぼって適用されるため、「最短で5月29日(現地時間)に復帰可能」という点は変わらない。10日間の故障者リストに入ったままであれば、開幕から10日間が経過後いつでも復帰可能だ。

ハーパーの術後の経過は順調であることが報じられており、現在は1日おきに軽めのトス打撃を行っているという。早ければ4月上旬には連日のトス打撃を開始できる予定であり、そこから戦列復帰に向けて加速していくことになりそうだ。昨季リーグ優勝決定シリーズMVPに輝いたフィリーズの主砲は、予想よりも早くフィールドに戻ってくることになるかもしれない。

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