オープン戦26日目 パドレス・ソトが左腹斜筋を痛めて検査を受ける

日本時間3月22日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は侍ジャパンの14年ぶり3度目の優勝で幕を閉じたが、WBCで敗退した各国の代表選手は所属球団に戻り、スプリング・トレーニングでの活動を再開している。ドミニカ共和国代表としてWBCに出場したフアン・ソト(パドレス)もその1人だ。ところが、ソトは同20日の練習試合で左腹斜筋を痛めてしまい、同22日にMRI検査を受けた。現時点では軽症とみられているものの、まだMRI検査の結果は出ておらず、開幕が9日後に迫るなか、状態が心配される。

パドレスのボブ・メルビン監督は「程度はかなり軽いと考えている。念のために検査を受けさせたような感じだ。安心できる結果が出ることを願っているよ」とコメント。大事を取ってオープン戦を欠場させ、ソトにMRI検査を受けさせたが、長期離脱するような事態にはならないと考えているようだ。

ソトは左側の腹斜筋を痛めているが、打者は通常、投手に面した側、スイングする際にひねる側の腹斜筋を痛めることが多い。つまり、左打者のソトであれば、通常は右側の腹斜筋を痛めることになる。しかし、ソトが痛めたのは左側の腹斜筋。メルビン監督は「スイング中に痛めたようだ」と説明している。

パドレスはフェルナンド・タティスJr.が開幕から20試合出場停止のため、ソトを欠くことになれば、打線のさらなるパワーダウンを強いられることになる。ソトはオープン戦とWBCで合計29打数14安打、3本塁打と好調を維持しており、「間違いなく状態はいい。タイミングをしっかり取ることができている」と手応えも口にしていただけに、パドレスとしてはなんとしても長期離脱だけは避けたいところだろう。

もしソトが故障者リスト入りするようなことになれば、パドレスはソト不在の左翼、タティスJr.不在の右翼の2ポジションをアダム・エンゲル、ホセ・アゾカー、デービッド・ダール、ブランドン・ディクソンらで埋めることになる。

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