砂糖の違いによるクッキーの焼き上がり

砂糖の違いによるクッキーの焼き上がり

砂糖を変えてクッキーを作ってみた

お菓子のレシピに「砂糖」と書いてあったら、お菓子作り初心者だとまず「上白糖」を思い浮かべますよね。(私はそうだったのですが・・・)親切に「グラニュー糖」とか「粉糖」と書いてあるレシピもあります。それでも、お菓子を作り始めた頃の私は「別に上白糖でもいいんじゃない?」なんて思って、「上白糖」を使っていました。 でも、たくさんお菓子を焼いていく中で、砂糖が違うと見た目や味も変わってくることに気づきました。では、実際にどのくらい違うのでしょうか。いろいろな種類の砂糖でクッキーを焼いてみて、違いを確かめてみたいと思います。

材料とレシピ

材料

上白糖、グラニュー糖、製菓用の細目グラニュー糖、粉糖、きび砂糖、黒砂糖、パールシュガーが我が家にある砂糖です。砂糖だらけですね(笑) 普段、お菓子作りは「細目グラニュー糖」を使うことが多いですが、今回は「上白糖」、「グラニュー糖」、「細目グラニュー糖」、「粉糖」の4種類を使って、型抜きクッキーの焼き上がりを比較したいと思います。

レシピ

・薄力粉...120g ・砂糖 ...30g ・バター...60g ・卵...20g どの砂糖のクッキーも同じ分量、同じ型、同じ焼き時間で焼きました。では焼き上がりをみていきましょう!

それぞれの砂糖でクッキーをつくってみました

上白糖

グラニュー糖

細目グラニュー糖

粉糖

並べてみるとこんな感じです。

くらべてみました

1.見た目

表面があきらかに違いますね。「粉糖」の表面のなめらかさが群をぬいてます。 そして、「グラニュー糖」は砂糖のつぶつぶがちょっと見えています。 「上白糖」と「細目グラニュー糖」は見た目には大差はないように感じます。

2.食感

「上白糖」は、さっくりしていますが、他の砂糖に比べるとややしっとりしているような感じもします。 「グラニュー糖」は、ザクッカリッとした食感です。 「細目グラニュー糖」は、さくっとしていて「上白糖」よりも軽い感じがします。 「粉糖」は、他のものと食感が全然違いほろっとした優しい食感になります。口溶けがよく上品な感じです。 こんなにも食感が違うのかとちょっとびっくりしました。

3.作業のしやすさ

「粉糖」は、バターにさっと溶けるので作業の効率が良いです。「細目グラニュー糖」も溶けやすいです。

砂糖の選び方

比較した結果、アイシングクッキーを作るなら表面がなめらかな「粉糖」が断然おすすめなかと思います。アイシングクッキーのレシピ、また、タルトの土台となるパートシュクレのレシピは粉糖をすすめているものが多いです。 あとは、自分の好みの食感や作業のしやすさを考えて選んでいけば良いのかなと思います。 作業しやすいのがいいけれど、「粉糖」ほどほろっとした食感はもとめてなければ、「細目グラニュー糖」を。 見た目は、砂糖の粒が見えてしまっているのが気になるけれども、ザクッとした食感が好きなら「グラニュー糖」を。 「上白糖」も決して悪くはないのですが、他の砂糖よりは吸湿性があるので少し湿気やすいのかなと思います。また、保存しているときに固まってしまっているとバターに溶けにくくて、作業しにくいのが難点です。「上白糖」は「グラニュー糖」よりも焼き色がつきやすい、甘みが強いと言われますが、クッキーに使われる程度の量ならさほど変わらなく感じました。

まとめ

砂糖が違うと見た目や食感が変わることは知っていても、同時に焼き比べてみることはなかなかないと思うので比較してみると差がわかりやすかったのではないでしょうか。 私も普段は「細目グラニュー糖」を愛用しているのですが、意外と普通の「グラニュー糖」の食感がカリッとしていておいしいなぁと新たな発見でした。 今回は型抜きクッキーでしたが、絞り出しクッキーやアイスボックスではまた違うかもしれませんし、パウンドケーキの場合は?とかシフォンケーキの場合は?といろいろ比べてみて自分の好みを見つけていくのもいいかもしれませんね。

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