“男子団体で長崎が初優勝” 全日本ボウリング選手権 男子マスターズ、福満が2年ぶりV

男子マスターズ戦で優勝した福満(西肥シルバーボウル、左)と男子団体総合Vの賞状を手に笑顔を見せる山下知(県スポーツ協会)=稲沢グランドボウル

 ボウリングの第60回全日本選手権は18~21日、愛知県稲沢市の稲沢グランドボウルで行われ、長崎県勢は男子マスターズ戦で福満亮(西肥シルバーボウル)が2年ぶり2度目の頂点に立った。男子は4種目中3種目で入賞。団体総合で初優勝を飾った。
 男女とも各都道府県代表と学連チームが参加。いずれも2、3、6人の各チーム戦(すべて1人6ゲーム)などで競った。マスターズ戦はこの3種目の個人総合上位者(男子26、女子20人)が、新たに12ゲームで競った。
 福満は個人総合4位でマスターズ戦に進出。9ゲームを終えて首位と24点差の3位につけると、残り3ゲームで全体トップとなる783点を出して、トータル2898点で優勝した。福満をはじめ、昨秋の栃木国体メンバーの山下知且(県スポーツ協会)、山本達也(リージョナルクリエーション長崎)で組んだ3人チーム戦も優勝。福満、山下知の2人チーム戦も4位入賞した。

◎国体につながる大会に

 都道府県対抗で競う国内最高峰の大会で、長崎県の男子が初の団体総合Vを果たした。マスターズ戦を含む2種目を制した福満(西肥シルバーボウル)は「やりがいがあった。団体総合も取れて2倍うれしい」と喜びをかみしめた。
 21日の最終日に行われたマスターズ戦は、後半の残り4ゲームから「勝負にいった」(福満)。コーチ役に回った山下知(県スポーツ協会)と話し合い、思い切って新しいボールに変えたことも奏功。ここから毎回250点以上の高スコアで首位を奪った。4月から全日本ナショナルメンバーとなる19歳は「大会を通してイージーなミスが多かった」と反省も忘れなかった。
 昨年プロ入りした原口優馬や德久恵大ら期待の20代が欠場した中でも、エントリーした9人が結束。女子も6人チーム戦は終盤まで入賞を争うなど健闘を見せた。県勢をまとめる山下知は「価値ある大会になった。次の国体につながる」と手応えをつかんだ様子だった。

© 株式会社長崎新聞社