図書館はどうなる? 広島市が移転予定地で説明会 来場者の意見さまざま…

移転が計画されている広島市立中央図書館について、広島市は、移転予定先の商業施設で市民向けの説明会を開きました。

広島駅前にあるエールエールA館では、26日から説明会が開催され、新たな図書館のレイアウト図などが展示されました。

広島市は、2021年11月、老朽化が著しい市立中央図書館(現在地:広島市中区中央公園内)などを、駅前のエールエールA館の8階から10階に移転する計画を公表しました。

市議会は、2022年3月、「十分な議論が尽くされていない」として、市に幅広い意見を聞いたうえで方針を作ることや、現地建て替え案などと詳細に比較したうえで移転先を決定することなどを求めた付帯決議を付けて関連予算を可決しました。

今回の説明会は、その付帯決議に基づいて、「設計段階に利用者の意見を取り入れる」ためとして、新たな図書館の機能や検討中の配置図を展示し、市民の意見を聞く機会としました。

(説明会に来た人 30代)
「個人的な話だが、少し家から近くなるので、こちらの方が便利になるのかなと思った。今の図書館で自習室をよく利用するが、朝並んで利用するので、早く来ないといけない。そういうのがもっと気軽に利用できればいいなと思う」

(説明会に来た人 20代)
「実際に誰を利用者として想定してるのかが分からないなっていう部分があって、おしゃべりしたい人が来るのか、静かに利用したい人が来るのか…、障害者の方でも使いやすい場所になっているのか?というのが、全然、見えてこなかった」

(説明会に来た人 60代)
「広島市の中にもこういう文化に詳しい専門家や、ボランティアでがんばっている人もいっぱいいるので、そういう人を集めて、ちゃんと組織化して、意見を聞くという場をちゃんと作るべき」

市の担当者は…
広島市 生涯学習課 田尾雅之 課長
「今、進めいている基本設計・実施設計にきょう、いただいたみなさまからのご意見をしっかりと反映させながら、よい図書館をつくっていきたいと思う」

この説明会には、26日は70人が訪れ、27日も午後7時まで開催されました。

© 株式会社中国放送