カブスがニコ・ホーナーと契約延長 3年3500万ドルで合意との報道

日本時間3月28日、カブスが正二塁手ニコ・ホーナーとの契約延長に合意したことが明らかになった。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が「契約延長に向けた交渉が進展している」ことを報じた直後、「ESPN」のジェフ・パッサン記者が「3年3500万ドルで合意した」と伝えた。ホーナーは今オフ、年俸調停権を取得。今回の3年契約は来季からスタートするとみられており、ホーナーがフリーエージェント(FA)になる前の2シーズンと、FA後の1シーズンをカバーするものとなるようだ。

現在25歳のホーナーは2018年ドラフト1巡目(全体24位)でスタンフォード大からカブスに入団。2019年9月に早くもメジャーデビューを果たしたが、2020年は不振、2021年は故障によりレギュラー定着には至らなかった。しかし、メジャー4年目を迎えた昨季は自己最多の135試合に出場し、打率.281、10本塁打、55打点、20盗塁、OPS.737をマークし、正遊撃手に定着。遊撃の守備でも守備防御点+10の好成績を残した。

ようやくレギュラー定着を果たしたホーナーだが、カブスが今オフ、ブレーブスからFAとなったダンズビー・スワンソンと7年1億7700万ドルの大型契約を結んだため、ホーナーは再び二塁にコンバートされる。2020年と2021年は二塁をメインで守っており、2年連続で+4以上の守備防御点をマークしているため、コンバートに大きな支障はない。ホーナーとスワンソンが形成する二遊間コンビは、チームの新たな目玉となることも期待されている。

メジャー5年目のシーズンを迎えるホーナーは、メジャーデビューが早かったため、今季終了時に26歳、今回の3年契約が終了する時点でもまだ29歳である。順調に成長を続け、不動の正二塁手として活躍していれば、29歳でFAとなった際に好条件の複数年契約を得ることも可能だろう。場合によっては、今回の3年契約が満了する前に、カブスと新たな契約延長の交渉を行うことになる可能性もありそうだ。

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