にしき堂 もみじまんじゅう “発祥の地” 宮島に悲願の初出店 「同業者と競争共栄」

春の観光シーズンを迎えている宮島に、新しいみやげもの店ができました。もみじまんじゅうの老舗「にしき堂」が、初めて宮島に念願の宮島に出店しました。

桜の季節到来で、宮島には朝早くから多くの観光客が訪れていました。

フェリーが到着する宮島桟橋の目の前に28日、オープンしたのが、「にしき堂 宮島店」です。

1951年創業のにしき堂にとって、今回の出店は17店舗目となりますが、これまで以上の思いが詰まっています。

実は、にしき堂はもみじまんじゅう “発祥の地” 宮島に店がありませんでした。

にしき堂 大谷博国 社長
「わたしどもは、もみじまんじゅうを作り始めて、70年になります。こうして宮島に出店させていただいて、諸先輩方から教えをいただきながら、さらにもみじまんじゅうを発展させていく礎になることができればと思い、今回、出店させていただきました」

島内には現在、14社のもみじまんじゅうを製造するメーカーがあり、にしき堂で15社目となります。コロナ禍や物価高騰で厳しい状況が続く中での出店に島内の菓子業界の反応は…

にしき堂 大谷博国 社長
「みなさん、とっても温かく迎えていただいて、『一緒にがんばりましょう。少しでも宮島をよくするためにお互いに力を合わせましょう』と、たくさんいただきました。とてもうれしいことでした」

宮島店の店舗面積は119.5平方メートル。人気の「生もみじ」をはじめ、マツダとコラボした新商品や洋風和菓子の「新・平家物語」、季節限定の商品などが店頭に並んでいます。

にしき堂 大谷博国 社長
「創業者の言葉なんですが、同業者は『共存共栄』ではなくて、『競争共栄』だと。互いに競い合って、いいものを作ろうと。だから、みんなが発展していくことができると」

オープン後には、さっそく観光客らが訪れ、広島名物を買い求めていました。

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