告示後初の週末 花見、商店街…候補、駆け回り支持訴え 長崎県議選

花見客に握手を求め、支持を訴える候補(中央)=長崎市、立山公園(写真は一部加工)

 長崎県議選告示後初の週末となった1日、県内は春の陽気に包まれた。新型コロナウイルスの感染者も減少し、桜が咲いている公園や商店街などには大勢の人々が繰り出した。各候補は精力的に各地を駆け回り、支持を訴えた。
 長崎市中心部では候補者の“ニアミス”が相次いだ。「無駄を省き、次世代へ投資を」と鉄橋で訴える新人候補。少し離れた場所からは実績と経験をアピールする現職候補の声が響いた。新大工町商店街にも入れ替わるように候補者が立ち寄り、買い物客らに笑顔を振りまいた。店舗関係者は「(候補者が)たくさん来てくれるけど、(私の)票は1票しかないからね」と困惑気味。花見客でにぎわう立山公園では、新人候補が約1時間半かけて有権者の手を握りながらリーフレットを手渡し、レジャーシートの上でくつろぐ人には、膝をついて笑顔で話し掛けた。「頑張って」と激励される場面も。
 佐世保市中心部では各候補が選挙カーを走らせ、買い物客らにアピールする姿が目立った。新人候補は四ケ町アーケードそばの公園で演説。「現職と比べて知名度はないが、県北、佐世保への強い思いは誰にも負けない」と声を張り上げた。その直後には現職候補も同アーケードに到着。通行人に握手を求めたり、公約をまとめたチラシを配ったりして浸透を図った。
 五島市の候補は午後から中心部で、商業施設などを“はしご”しながら街頭活動。「とにかく名前と顔を覚えてもらう」と買い物客にチラシを配布。気温が20度を超え汗ばむ陽気だったが、水分を補給しながら公約を訴えた。

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