長崎ハタ揚げ大会 沖田さんハタ合戦初優勝 強風を味方に

ハタを自在に操り、優勝した沖田さん=長崎市、唐八景公園

 ビードロをつけた揚げ糸(ヨマ)で相手のハタの糸を切って落とす「ハタ合戦」は予選に16人が出場し、接戦を繰り広げた。決勝では長崎市矢の平2丁目の沖田勝喜さん(80)が、長崎市平山台1丁目の三ケ島正幸さん(76)を破り、初優勝した。
 「ぶっつけ本番で臨んだけど、三つ子の魂百までなのか、子どものころの感覚で挑んだ」と話す沖田さん。決勝が始まると、風が強まり、勢いに乗った沖田さんのハタが相手の糸を切って短期決戦を制した。会場からは驚きの声と「ヨイヤー」のかけ声が上がった。
 「4年ぶりの出場で優勝できるとは。来てくれた子どもたちにも長崎のハタを覚えてもらい、文化をつないでいってほしい」と笑みを見せた。

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