誰もが暮らしやすい社会へ 世界自閉症啓発デー ブルーライトinかわたな

ランタンや青く照らされたオブジェを見る親子連れ=川棚町、JR川棚駅前広場

 世界自閉症啓発デーの2日夜、長崎県東彼川棚町の公共施設などをシンボルカラーの青で照らす「ブルーライトinかわたな」(実行委主催)があり、誰もが暮らしやすい社会の実現を願った。
 啓発デーは2007年の国連総会で決議された。2日を起点に8日までは厚生労働省の発達障害啓発週間。期間中、発達障害に対する社会全体の理解が進むよう全国各地でライトアップがされており、県内では女神大橋などが対象となっている。
 川棚町では有志が実行委をつくりワークショップを開催。百津郷のJR川棚駅前広場には和紙などで作ったランタン、空き缶を青く塗ったオブジェなどを並べた。同町下組郷の県立桜が丘特別支援学校の児童生徒や、ワークショップで親子らが手がけた作品などを持ち寄っている。実行委の藤田直子代表は「小さな啓発活動だが、川棚の温かい心意気が伝われば」と話した。
 川棚駅前とJR小串郷駅のライトアップは8日まで。

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