黄砂、4月12日に日本の広い範囲で飛来の可能性 気象庁予測

気象庁の黄砂解析予測図、4月12日午後3時の状況(同庁HP引用)

 気象庁の黄砂情報によると、日本の広い範囲で4月12日に黄砂が飛来する可能性がある。視程が5キロ未満になると交通障害が発生する恐れがあるほか、洗濯物や車の汚れなどの影響も予想される。

 黄砂は、東アジアの内陸部、中国の西端にあるタクラマカン砂漠やモンゴルとの国境にあるゴビ砂漠などの乾燥地帯が発生源。強い風で砂嵐が発生し、上空数キロまで巻き上げられた砂が偏西風に乗って東に運ばれる。また花粉症のように目のかゆみやくしゃみなどのアレルギー症状を起こすケースがある。

 同庁の天気予報によると4月9日から11日にかけては日本付近は高気圧に覆われて晴れる地域が多いとの予報。しかし12日は北海道や本州を中心に雨となる見込み。13日以降は再び晴れる所が多くなっており、天気の回復とともに黄砂が飛来する可能性がある。

 同庁の黄砂解析予測図(11日時点)をみると、12日午後3時には北海道から九州にかけて広い範囲で黄砂が予想されている。地表付近の黄砂の濃度が高くなると、洗濯物や車の汚れなどのほか、視程が悪化することで交通に影響が生じることもあるため注意が必要だ。

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