女性、新人集めた期待 3人が県会に新風 栃木県議選

支持者から花束を受け取る土屋晃子氏=9日午後9時20分、那須塩原市若葉町

 立憲民主党、無所属、日本維新の会から新たに女性県議が誕生した。女性議員は現有の6議席から9議席に伸ばし、女性躍進を印象付けた。

 那須塩原市・那須町選挙区で初当選した立民新人の土屋晃子(つちやあきこ)氏(55)は支持者を前に「支えてくれた皆さまのおかげ」と声を詰まらせた。

 大田原市の給食調理員として約20年、子どもと関わってきた。シングルマザーとして一人娘を育てた経験から、選挙戦では仕事や子育てに追われる市民に「寄り添う政策」を訴え続けた。

 現職候補者を抑えて同選挙区でトップの得票数に驚きをにじませつつ、「皆さまの期待を胸に刻んで、地域のため、働く人のため、県民のために仕事をする。県北を必ず変えていきたい」と決意を述べた。

 また、30年間にわたり女性県議の不在が続いていた足利市選挙区。同選挙区唯一の女性候補として挑んだ無所属新人の大谷弥生(おおたにやよい)氏(49)が、「悲願」の初当選を果たした。

 午後10時25分ごろ、当選が確実となると、選挙事務所に集まった支持者とともに「やったー」と喜びを分かち合った。大谷氏は「これから市民の皆さんが笑顔と幸せになれるように、議員活動に取り組んでいきたい」とあいさつした。

© 株式会社下野新聞社