目立つ自民系新顔当選 複数選挙区でトップ当選 栃木県議選

初当選し家族らと共に喜ぶ星雅人氏=9日午後9時45分、大田原市住吉町2丁目

 市長や国政への転身で空席が目立っていた県議会。その席を埋める形で自民党や自民系の新人候補の当選が目立った。

 当選後の自民会派入りを宣言し、大田原市選挙区に挑んだ無所属新人の星雅人(ほしまさと)氏(38)がトップで初当選した。市議3期10年の実績と若さを武器に、昨春敗れた市長選の雪辱を果たした。午後9時半ごろ、選挙事務所に当選の知らせが届くと、支持者らの盛大な拍手に包まれた。星氏は「栃木県の未来を皆さんとつくっていきたい」と語った。

 足利市選挙区でトップ当選した自民新人の杉田光(すぎたひかる)氏(42)は、元市議の父勉(つとむ)氏の代からの悲願を果たし、支持者らと熱い握手や抱擁を交わした。「皆さんからいただいた力や思いを心に焼き付け、恩返しをしなくてはとの覚悟で頑張っていく」と涙しながら決意を述べた。

 小山市・野木町選挙区で初当選した自民新人の大木英憲(おおきひでのり)氏(42)。午後11時5分ごろ、当選の一報が入ると、選挙事務所は拍手や歓声に包まれた。定数5に対し8人が名乗りを上げ激戦となった選挙。当選あいさつで大木氏は「みなさんの力で勝ち抜かせていただいたことに感謝しかない」と語った。

 佐野市選挙区で初当選した無所属新人の横田誠(よこたまこと)氏(46)は選挙事務所で「多くの皆さんの支えがあってここに立つことができた」などと述べ、深々と頭を下げた。陣営は「(旧)安蘇郡から県議会へ」などを合言葉に田沼、葛生の旧両町地区を中心に、手堅く票をまとめトップで初陣を飾った。

 さくら市・塩谷郡選挙区では、自民新人の佐藤晴彦(さとうはるひこ)氏(43)が当選。午後9時半過ぎ、トップ当選の一報が入ると、支持者の拍手と歓喜に包まれる選挙事務所に、満面の笑みで登場した。佐藤氏は「厳しい選挙の中、力を与えてくれてありがとうございます」と、謝辞を述べた。

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