長崎県議選 自民2減、立民1増 投票率最低46.58% 女性最多7人当選

県議会

 長崎県内の統一地方選第1ラウンドの県議選は9日、11選挙区で投票が行われ、即日開票された。開票作業は深夜まで続き、37人の当選が確定。無投票の5選挙区の9人と合わせて46人の新県議が決まった。県議会最多の31の議席を有する自民党は33人を擁立したが、2議席減の29人の当選にとどまった。立憲民主党は1議席上積みし3議席となった。公明党、共産党、国民民主党、社民党は現有議席を維持。日本維新の会と参政党は初議席とはならなかった。無所属は5人が当選した。
 県選管によると、無投票の5選挙区を除く当日有権者数は87万154人(男40万1975、女46万8179)。減少が続く投票率は46.58%と、4年前の前回を1.44ポイント下回り、過去最低を更新した。
 女性は過去最多の7人が当選。現職は35人が当選したが、4人が涙をのんだ。新人11人が議席を得た。
 14の議席を23人で争う大激戦となった長崎市は、無所属新人の大倉聡氏が元民放アナウンサーの知名度を生かし、今の市域になって最多得票で初当選。参院選長崎選挙区に過去2回挑戦した立民新人の白川鮎美氏も県政への切符を手にした。一方、自民現職2人が落選した。
 佐世保市・北松浦郡は公明現職の宮本法広氏が手堅く票をまとめトップ当選。自民、立民、社民の現職7人も議席を守り、無所属新人の湊亮太氏が1万票を得て初当選。共産、国民は議席を奪えなかった。
 西海市は議長経験者で自民現職の瀬川光之氏が、2人の元市長らが支援した無所属新人の武宮雄志氏と大接戦を展開し、僅差で逃げ切った。
 3議席を4人で競った大村市は告示直前に出馬を表明した無所属新人の牧山大和氏が食い込んだ。無所属現職の小林克敏氏と自民現職の松本洋介氏も当選した。
 西彼杵郡は自民新人の冨岡孝介氏が初当選。立民現職の饗庭敦子氏も非自民の議席を守った。
 一騎打ちとなった松浦市と東彼杵郡は、自民現職の石本政弘氏と自民新人の初手安幸氏がそれぞれ制した。
 島原市と南島原市(各定数2)、五島市と南松浦郡(各定数1)は、いずれも自民現職が安定した戦いで議席を維持した。

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