栃木県内小中学校で始業式 多くがマスク姿、緩和も慎重な滑り出し【動画】

始業日を迎え、マスク姿で級友と談笑する生徒たち=10日午前9時30分、宇都宮市泉が丘4丁目

 栃木県内の多くの公立小中学校で10日、始業式が行われ、新年度のスタートを切った。文部科学省の指針を受け、新型コロナウイルス対策のマスク着用が緩和された中、多くの児童生徒はマスク姿で学校生活を始め、新学期は慎重な滑り出しとなった。

 文科省は3月、学校でのマスク着用について「求めないことを基本」とする指針を各都道府県教育委員会などに通知した。県と県内25市町教委は下野新聞社の取材に、指針通りに運用する意向を示している。

 宇都宮市泉が丘4丁目、同市泉が丘中は同日午前、体育館で始業式を行った。マスク着用を個人の判断に委ねたところ、2、3年生計約400人と教員のほぼ全員がマスクを着けて式典に臨んだ。

 星野貴校長(58)は式辞の際、マスクを外して登壇した。「マスクの着脱を巡って混乱があったと思うが通常に戻りつつある」とした上で、「学校生活を十分に楽しんで、いろいろなことを学び成長してほしい」とあいさつした。

 式典後は各教室で学級活動が行われた。生徒たちはクラス替えに一喜一憂したり、クラスメート同士で自己紹介したりした。2年宇賀神凜来さん(13)はこの日、感染予防のためマスクを着用した。「教室でマスクを外すのはまだ抵抗がある。新しいクラスで友人をつくりたい」と期待に胸を膨らませた。

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