“ご当地グルメ” といえば、広島にもいろいろありますが、特に有力なものの1つが、呉市の「呉海自カレー」です。コロナ禍の荒波を乗り越え、このたび、9年目の出航を迎えました。
先週の金曜日、大和ミュージアム（広島・呉市）で行われた「呉海自カレー」の出航式です。9年目を迎えた出航式には、呉市の 新原芳明 市長、伊藤弘 呉地方総監、「呉海自カレー」を販売する飲食店などが出席しました。
海上自衛隊 伊藤弘 呉地方総監
「呉海自カレーをことしは “がむしゃら” にがんばって、われわれも応援させてもらって盛り上げていきたいと思います。どうもことしもよろしくお願いします」
呉海自カレーは、海上自衛隊 呉基地に所属する艦船や部隊で毎週金曜日に隊員たちが食べているカレーを忠実に再現したものです。
呉市内の飲食店で食べることができます。それぞれの味を楽しめることから多くの観光客が訪れ、全国でも人気を呼ぶ “ご当地グルメ” になりました。
観光客たち
― どうですか、出航式？
「すごくよかったです。これからコンプリートして食べ歩こうかと思います。きょう、食べたんですが、おいしかったです」
「わたしは何年かぶりなんですけど、この『港町珈琲店』のカレーを食べてきました。おいしかったです」
3年前からの新型コロナウィルスの影響で販売店舗数は減り、ピークだった30店舗から今年度は21店舗に…。しかし、このうち2店舗は今回、新たに名乗りをあげた飲食店です。
このうち、呉市本通にある居酒屋「大衆肉酒場 ほんで」で販売を目指したのは、潜水艦「じんりゅう」で食べられている「ホルモンカレー」です。
先週、店にじんりゅうの 久我朋大 艦長が、訪れました。販売するカレーが忠実に再現されているか試食して、認定できるかどうかを確認するためです。
牛のホルモンと季節の野菜を使ってブレンドしたスパイスで煮込んだホルモンカレー。最初、甘く感じ、あとから辛くなるのが特徴です。さて、久我艦長は…
潜水艦 じんりゅう 久我朋大 艦長
― カレーの方は部隊と同じ味でしょうか？
「はい、まったく同じ味で、おいしかったです」
艦長が署名した証明証は無事、店に…。これで販売することができます。
大衆肉酒場 ほんで 店員
「やっと海自カレーが販売できることが認められて、うれしいです」
「ホルモンを使うと油とくさみが出てしまうので、事前にボイルをすることで何度か経験していって、くさみをとることに成功しました」
久我朋大 艦長
「たくさんある海自カレーの中でホルモンカレーは、じんりゅうカレーのみなので、一番おいしいと自負していますので、ぜひ食べてください」
コロナ禍の荒波を乗り切った「海自カレー」…。今年度は、シールラリーで集めた数に応じてオリジナルグッズがもらえるほか、全店舗達成者の中から抽選で海上自衛隊体験ができるということです。
