笏谷石製の狛犬、不自然に置かれた石…戦国時代の山城「神宮寺城跡」は朝倉氏と関係ある? 福井県あわら市でツアー

エアガンの火縄銃を体験する参加者ら=4月9日、福井県あわら市の神宮寺城跡

 福井県あわら市沢区と指中区にまたがる戦国時代の山城「神宮寺城跡」を巡るガイドツアーが4月9日、開かれた。市内外の歴史愛好家20人が、市郷土歴史資料館の学芸員から説明を聞き、山城の魅力に触れた。

 「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会が主催。神宮寺城跡は東西270メートル、南北250メートルある加賀丘陵最大規模の山城で、加賀の一向一揆に対抗し朝倉氏が築いた重要拠点とされる。城跡には、敵の横移動を防ぐ竪堀(たてぼり)や兵が駐屯する曲輪(くるわ)などの遺構がある。

⇒「どうする家康」合わせ春限定版、文字は松本潤さんカラー

 学芸員の九千房英之さんは、竪堀や城跡近くの春日神社に笏谷石で造られた狛犬像があることから「朝倉氏と関連があるのではないか」と説明。「不自然に置かれた石は当時のものの可能性がある」「道を狭くすることで(敵の)流入を防ぐことができる」と紹介した。エアガンの火縄銃を体験できるコーナーもあった。

⇒福井県内の城を学び楽しむ「ふくい城巡り」

 福井市から参加した男性は「しっかりと城跡の仕組みを理解できた」と話した。

⇒歴史好きにオススメ、福井の歴史ニュースまとめ

© 株式会社福井新聞社