日本三大稲荷の一つ、茨城県笠間市の笠間稲荷神社(塙東男宮司)で9日、例大祭が行われた。新型コロナウイルスの沈静化を受け、4年ぶりに招待者も参列。祭典の中での献茶、献香や野だても復活した。
同神社の例大祭は、60余りある年間祭事の中で最も重要な祭りで、創建日の4月9日に行われる。崇敬者や神社の代表などを招くのが恒例だが、コロナ禍になり、2020年から昨年までは招待を見送ってきた。
祭主を務める塙敬比古権宮司をはじめ神職や献幣使、献香・献茶をする宗匠、氏子総代らが、雅楽を奏する伶人に先導され、参進。昇殿すると、約200人が参列する中、神前に米や酒、海山の幸を供え、国の繁栄や世界の平和を祈った。
境内では、茶道各流派による野だてや華道団体による生け花の展示も行われ、参拝者らが楽しんだ。