ドラマ「波よ聞いてくれ」舞台のエフエム栃木 あちこちで撮影、臨場感あるシーンに 会見で女優小芝さん「面白い作品に」

ドラマ「波よ聞いてくれ」の記者会見に応じた小芝風花さんら出演者

 女優の小芝風花(こしばふうか)さんが型破りなラジオパーソナリティーに扮(ふん)するテレビ朝日のドラマ「波よ聞いてくれ」が21日にスタートする。ドラマの舞台であるラジオ局の撮影が行われているエフエム栃木(宇都宮市)で記者会見が行われ、小芝さんは「ラジオは自由度が高いと改めて思った。登場人物がみんな変わっていて、そこがぶつかりあって面白い作品になっている」と語った。

 「波よ聞いてくれ」は、沙村広明(さむらひろあき)さんによる月刊アフタヌーン(講談社)で連載中の人気漫画。彼氏に振られた上にお金をだまし取られた主人公のミナレは、見ず知らずの男・麻藤(まとう)に元彼の愚痴をさく裂。地元ラジオ局のチーフディレクターでもある麻藤にパーソナリティーとしての素質を見いだされたミナレが、深夜ラジオの冠番組を持つところから物語は展開していく。

 記者会見の冒頭、小芝さんはラジオ番組風に物語のあらすじを紹介。主人公になりきって軽快なトークを披露し、報道陣を圧倒した。

 トークセッションには片寄涼太(かたよせりょうた)さん(GENERATIONS)、原菜乃華(はらなのか)さん、北村一輝(きたむらかずき)さんも登場。ドラマの見どころを聞かれると、最年少の原さんは「ミナレが破天荒で、先の展開が読めない」と笑う。北村さんは「ラジオを聞いて育ってきたので、新鮮な気持ちで撮影に臨んでいる」と答えた。

 ラジオ局のシーンでは、エフエム栃木が全面協力。スタジオや打ち合わせスペース、階段など社屋のあちこちで撮影が行われ、臨場感あるシーンになっている。同社の担当者は「ラジオブースの機材の調整方法などを助言することもあった。ドラマをきっかけに幅広い世代にラジオの魅力を伝え、ラジオファンを増やしたい」と話した。

 ドラマは毎週金曜日午後11時15分から。

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