初期消火に影響「十分ある」 消防ホースの金属器具が盗まれる 531か所を緊急点検へ 広島 

広島県呉市で、複数の消火栓ボックスから金属製の器具がなくなっていたことが分かりました。市は盗まれたとみて、警察に被害届を出すことにしています。

呉市によりますと、13日午前、呉市音戸町にある8か所の消火栓ボックスから資材の一部がなくなっていると消防団員から連絡がありました。

消防団 音戸西分団 好川博文 団長
「ホースの先っちょに付ける、飛ばすホース口が2本なくなったんです」

なくなっていたのは、消防ホースの筒先6本と、消火栓とホースをつなぐスタンドパイプ8本です。いずれも真ちゅう製とみられ、ホースや消火栓のカギは残されていたということです。

消火栓ボックスは、消防署から離れた地域住民が初期消火に使うため、道路近くに設置されていて、カギは掛けられていません。

消防団 音戸西分団 好川博文 団長
― 消火には差し支えない?
「あります。十分あります。消防・消防団が駆けつけるまでの初期消火には十分、必要なものです」

呉市は、警察に被害届を出すことにしていて、管理する531か所の消火栓ボックスを緊急点検し、ほかの場所でも被害があれば、器具の補充を急ぐことにしています。

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