平戸ツツジ陽気に誘われ見頃 亀岡公園「保存園」

鮮やかな大輪の花を咲かせる「保存園」の平戸ツツジ=平戸市、亀岡公園

 長崎県平戸市岩の上町の亀岡公園に整備された「平戸ツツジ保存園」では、色とりどりの大輪の花が一帯を彩っている。
 市の資料などによると、平戸ツツジは自然交雑を経た平戸原産とされる。一般的なツツジより花が大きいのが特徴。平戸の武家屋敷などで受け継がれ、1952年に「平戸ツツジ」と命名された。
 自然交雑で成立した種のため変異が多様で、愛好者が挿し木などで生産した品種は400以上。75年に市が約300種約300株を同公園南西側に移植した。開花時期や花の形状などに違いがあり、既に満開の品種がある一方、まだ開花まで時間がかかりそうな品種もある。
 既に開花した株は純白、淡い紅、濃い朱、濃い紫など色鮮やかな大輪の花を咲かせ、訪れる観光客や市民を和ませている。

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