シバザクラ鮮やか 対馬・豆酘 地元夫妻の段々畑

小森さん夫妻が育てたピンク色のシバザクラが広がる段々畑=対馬市厳原町

 長崎県対馬市厳原町豆酘で、地元の小森午朗さん(78)と喜代子さん(75)夫妻が植えたシバザクラが咲き、鮮やかなピンク色が段々畑に広がっている。天気次第だが、見頃は20日ごろまで。
 小森さん夫妻が2007年ごろ、土砂崩れを防ごうと所有する耕作放棄地に40株ほど植えたのが始まり。今では畑だった所有地約600平方メートルのうち3分の2程度をシバザクラが覆っている。夫婦はこの場所を無料開放し、見物客らが写真撮影などを楽しんでいる。
 山小屋やハンモックも備え、多い日には200~300人ほどが来場する。午朗さんは「段々畑からは海も見える。心が和む、癒やされると皆さんに言ってもらえるのが私たちの力になる」と話している。

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