救急隊の待機を失念、救急車2台の到着が遅れる 遠方からの出動重なり

京都府南丹市

 京都中部広域消防組合消防本部は17日、救急車の到着が18分、9分それぞれ遅れたと発表した。救急隊が待機していることを指令課の職員が失念したことから、京都府南丹市美山町に日吉出張所、日吉町に丹波出張所が出動していた。

 同本部によると、13日深夜に日吉町であった民家火災に美山、日吉、丹波出張所からも出動。出張所が不在になったため、非番の隊員が非常招集された。14日午前0時40分ごろ、美山町で急病の通報があったが、指令課員が美山出張所に隊員がいることを忘れ、日吉出張所から救急隊を出動させた。午前1時ごろ、日吉町での救急要請には日吉出張所が不在のため丹波出張所から出動。その後の勤務交代で美山出張所に隊員がいたことに気付いたという。

 同本部は14日に各家族に事情を説明し、謝罪した。「搬送先の医師に確認したところ、患者の病状に影響はなかった。事案を重く受け止め再発防止に努める」としている。

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