世界陸上イヤー始動「12秒5を切るために…」福部真子 100メートルハードル 進化した走り

広島出身で女子100メートルハードルの日本記録保持者・福部真子 。先日、広島県の記録会に参加し、本格的にシーズンのスタートを切りました。

広島を拠点に活動するハードラーの 福部真子 。去年7月の世界陸上オレゴン2022(アメリカ)で日本記録を樹立すると、さらに帰国後、最初のレース(全日本実業団陸上 岐阜・去年9月)で自身の日本記録を更新(12秒73)する飛躍の年となりました。

そんな日本女子最速ハードラーが、広島県の記録会に参加しました。

100メートルハードル日本記録保持者 福部真子 選手
「地元の中学生・高校生たちのあこがれの視線を感じて走ることができるし、交流ができるというのは中高生にとってもいいと思うし、わたし自身ももっとがんばらないといけないとか、あこがれの存在で常にいなきゃいけないなと気が引き締まるので、シーズン2戦目を広島でやれるのはすごくありがたい」

大雨と強い向かい風、さらにレース直前での中断。けがも心配される環境でしたが、福部はまず専門外の200メートルで圧巻の走り(24秒66)を見せます。

福部真子 選手
「この試合で200メートルに出て、どのくらいで走れるのか、わかったうえでの今後の練習につなげていく形で確認の200メートルという感じでした」

まだ激しいトレーニングを継続し、万全のコンディションとはいえない福部ですが、オフに鍛えた走りの成長に手ごたえを得ていました。

福部真子 選手
「いい感じ、いい感じ。脚やばい」

そして、1時間半後には本業である100メートルハードルのレースに参加。今は冬の練習で筋力をつけ、力強くなった走りにハードル技術を追いつかせる段階と語る福部。日本ハードル界を独走する彼女が見すえるのは、8月の世界陸上を舞台に日本人も世界と戦えると示すことです。

福部真子 選手
「去年、日本記録を出したときよりも体の状態、中身の状態がいいので、そういったところでは、この時期でこの中身だったら、これからまだまだ仕上がっていく材料がまだまだある中での今の走りというところでは、しっかり8月に “12秒5を切る” ために今も継続して練習をやっているといううえでは、かなり手ごたえは中身の部分では感じている」

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