九州移住ドラフト会議 雲仙スーパーエタリーズ優勝 「サザエさん」の替え歌で雲仙の魅力を表現

交流内容を歌と踊りで発表する竹下愛華さん(左から4人目)ら雲仙スーパーエタリーズ=3月18日、大分県竹田市の市総合文化ホール(同団体提供)

 移住者を迎え入れたい地域の団体を「球団」、移住に興味がある人を「選手」と見立てた“ゆるい”マッチングイベント「九州移住ドラフト会議 クライマックスシリーズ(CS)」で「雲仙スーパーエタリーズ」(雲仙市)が優勝した。凖優勝は長崎市の「ながさき坂道クライマーズ」だった。
 九州地域間連携推進機構株式会社(鹿児島県)が2016年から開催。球団“本拠地”でのショートステイなどを通じ、希望者に実際の移住につなげてもらったり、地域により親しんでもらう取り組み。九州内の12球団と全国の36選手は、昨年11月から顔合わせや自己紹介などをしていた。
 今年1月に雲仙市内であった「指名会議」で、エタリーズは1位指名した鹿児島県の大学生、竹下愛華(まなか)さん(22)ら選手3人を“獲得”。3人は2月に同市を訪れ、雲仙地獄巡りや南串山町での漁師体験などを楽しみ、CSでPRするパンフレットや動画をまとめた。
 3月に大分県竹田市で開かれたCSでは、エタリーズはアニメの「サザエさん」の替え歌と踊りで雲仙の魅力を生き生きと表現した。選手の個性を引き出したとして優勝。中心となりパンフレットをまとめた竹下さんはMVPに輝いた。
 エタリーズと選手3人は14日、雲仙市役所を訪れ金澤秀三郎市長に結果を報告した。金澤市長は「PRのアイデアにあふれ、パンフレットも素晴らしい出来」とあいさつ。竹下さんは「雲仙はすてきな町。温泉、おいしい食べ物、そして人の温かさが魅力」と話した。エタリーズ監督の竹下敦子さん(56)は「来年のCSは雲仙市内で開かれる。関係者100人以上をもてなしたい」と意欲を語った。

九州移住ドラフト会議での優勝を金澤市長(左から3人目)に報告した雲仙スーパーエタリーズ=雲仙市役所

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