個性豊かな作品そろう 県書道展が開幕

墨の濃淡や筆遣いなどを生かした表現力豊かな作品が並ぶ県書道展会場=県美術館

 長崎県内最大の書道公募展「第48回県書道展」(長崎新聞社主催)は18日、長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーで開幕した。漢字、かな、近代詩文、少字数、篆刻(てんこく)、前衛の6部門があり、最高賞の長崎新聞社大賞受賞作をはじめ、個性豊かな作品が一堂にそろった。
 今回は名誉会員から一般公募まで784点の応募があり、23日までの長崎展前期には275点が並ぶ。
 初日は開場直後から関係者や愛好家らが多数訪れ、線の動きや墨の濃淡に意匠を凝らすなど多様な表現の作品に見入った。長崎市西山本町の女性(68)は「筆の返し方や空白の取り方など参考になる」と話した。
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で取りやめていた開場式も4年ぶりに開催。来賓らによるテープカットの後、同展の江副景舟副会長が解説。大賞受賞作品を前に作者6人と対話しながら、作品の良さや工夫した点を紹介した。
 長崎展の中期は25~30日、後期は5月2~7日に県美術館で、佐世保展は同25~28日、佐世保市の島瀬美術センターで開催。いずれも入場無料。表彰式は同7日に予定している。

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