茨城県立太田一高 卒業50、25年祝う 4年ぶり、在校生も絆深める

校歌や応援歌を歌う太田一高の卒業生たち=常陸太田市中城町

茨城県立太田一高(同県常陸太田市栄町、谷津勉校長)を卒業して50周年と25周年を迎えた卒業生の祝賀式が15日、同市中城町の市民交流センターで開かれた。高校生だった当時を映像で振り返り、懐かしい顔と友情を再確認しながら旧交を温め、学校関係者や在校生とともに校歌や応援歌を歌い、改めて絆を深めた。

「卒業50周年・25周年祝賀式」は1957年から続く全国的にも珍しい同校の伝統行事。コロナ禍で2年間は見送り、昨年は同校体育館で、関係者のみの出席で実施した。今回は4年ぶりに同校付属中1年生から高校2年生まで計約490人も出席して、50周年生144人、25周年生109人を迎えた。

主催者を代表し、同窓会長の大久保太一さんは「久しぶりの再会も多いと思う。これを機に旧交を温めてほしい」とあいさつ。谷津校長は「時代に合わせてよりよくしていける人材の育成に教職員一同しっかりと取り組んでいきたい」と述べた。梶山弘志衆院議員が祝辞を述べた。

50周年生代表の橘幸市さんは在校生に「この時代にしかできない汗と涙をいっぱい流し、将来を一緒に語り合える生涯の友を一人でも多く見つけてほしい」とエール。

25周年生代表の金沢寛範さんは「これからの自分の人生に彩りと幅を持たせられるように努力し、それが微力でも社会貢献につながるようにしたい」と話した。同校生徒会の宇野由那会長は「先輩方の話を聴いて将来の道標にしたい」と誓った。

50周年生は日展会員で茨城書道美術振興会理事長の吉澤鐵之さんが「書と私」、25周年生はフィックスターズ執行役員の芦野剛士さんが「転落と再起」と題して講演。高校時代の思い出や進路選択の理由、仕事の経験談などを紹介し、在校生にエールを送った。

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