ヴィッセル神戸が補強したら優勝一直線!?今夏で契約が満了する外国籍選手5人

今季J1単独首位に立つヴィッセル神戸は飛ぶ鳥を落とす勢いで、勝ち星を重ねている。

これまで元スペイン代表のアンドレス・イニエスタを始め、ルーカス・ポドルスキ、ダビド・ビジャ、トーマス・フェルマーレンと多くのビッグネームを獲得してきた。

夏に契約を満了したスター選手を補強する傾向がある神戸。獲得すればリーグ初制覇に大きく貢献する可能性がある今夏で契約満了する外国籍選手5選手をピックアップした。

ズラタン・イブラヒモヴィッチ

所属:ミラン

ポジション:センターフォワード

どのクラブでも神様のような活躍をするズラタンは、今年10月で42歳を迎える。今季はリーグ戦4試合1得点と衰えも見えるが、それでも決めた得点はセリエA史上最年長記録となった。パフォーマンスが回復すれば活躍する可能性を秘めている。

アメリカのMLSでは2シーズンで56試合52得点と圧巻の活躍を披露。活躍の場をJリーグに移せば、どれだけの活躍をするのか楽しみでしかない。

神戸FW大迫勇也の代役をできるFW補強が叫ばれているが、ズラタンなら大迫以上のポストプレーと決定力で違いを見せてくれるかもしれない。そして興行面で考えれば、イニエスタ級の集客が見込める可能性がある。数々のタイトルを勝ち取ったミランの神は同クラブ退団を報道されており、今後の動向に注目が集まる。

イスコ

所属:無所属

ポジション:攻撃的ミッドフィルダー、セントラルミッドフィルダー

スペインの天才MFイスコは、昨年12月にセビージャとの契約を解除してから無所属期間が続いている。

天才的なボールタッチと創造性あふれるアイディアに富むチャンスメイクは、レアル・マドリ―やスペイン代表でも違いを見せつけた。ヴィッセル神戸に加入することがあれば、インサイドハーフを中心にセンターフォワード、ウイング、アンカーなどもプレーできるため戦術の幅が広がるだろう。

イニエスタの契約が今季末のため、後継者としてイスコは適任だ。まだ30歳と年齢も若いため、神戸の新しいシンボルとして来日する姿を見てみたい。

エクトル・ベジェリン

所属:スポルティングCP

ポジション:右サイドバック

超攻撃型右サイドバックのベジェリンも、今季終了とともにスポルティングCPとの契約が満了する。下部組織時代から育ったバルセロナではフィットせず、ポルトガルへ渡った。今冬から日本代表MF守田英正と同僚になるも、リーグ戦5試合1得点と思い描いた活躍はできていない。

それでもアーセナル時代に見せた超高速オーバーラップによる突破力は圧巻で、相手を置き去りにする攻撃参加はアクセントになるだろう。パス能力も高いため、中盤との連係も期待できる。

一時バルセロナ化を推し進めた神戸だが、現在は守備ブロックを固めた縦に速いサッカーを展開している。ベジェリンの早さを生かすには打ってつけの環境であり、同郷のイニエスタやサンペールがいるのも大きい。プレミアリーグを沸かせたスピードスターのJリーグ挑戦はあるのか気になるところ。

エディン・ジェコ

所属:インテル

ポジション:センターフォワード

ヴォルフスブルク、マンチェスターシティ、ローマ、インテルで得点を量産してきた大型ストライカーは、今季でインテルとの契約が終了する。今季はリーグ戦30試合7得点4アシスト、チャンピオンズリーグでは9試合3得点と結果を出している。

長身FWらしくない足元の柔らかさとドリブルテクニックが備わっており、ゴール前でのポストプレーの巧みさもワールドクラスの質がある。大迫に代わる前線で体を張れるストライカーがいないため、ジェコなら大迫に取って代わるパフォーマンスが期待できるだろう。

2018年オフに日本旅行をしたことで話題になっており、元神戸所属の小林祐希(現札幌)とツーショットを撮る場面も。

フリーになれば欧州を含めて世界中で争奪戦は必至だ。親日家ジェコが来日する機会はあるのだろうか。

ラジャ・ナインゴラン

所属:スパル

ポジション:守備的ミッドフィルダー、セントラルミッドフィルダー

中盤で激しく戦うナインゴランは、イタリア2部スパルとの契約も今季で終える。ベルギー代表では中盤のデュエルを制して、鋭い飛び出しでゴールも狙える理想的なボックストゥボックスだ。

彼の特筆すべき点は提携国枠(Jリーグと提携している国の国籍を持つ選手は外国籍選手として扱わない制度)で起用できる可能性があること。ナインゴランの父親はインドネシア人であり、父の祖国は父系優先血統主義の国であるため、同国籍を保持している可能性がある。そのためインドネシアと提携を結んでいるJリーグでは、ナインゴランは外国籍選手として扱わない可能性を秘めている。

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神戸は過去に提携国枠扱いでタイ代表のティーラトン、カタール代表のアフメド・ヤセルを獲得した実績があるため、この制度の利用を積極的に活用してきた。さらにインドネシア国籍があると認められれば、ACLでアジア国籍枠でも登録できる。そのため補強できれば長い目で見ても大きな恩恵を得られる可能性を秘めている。

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