どうぐや破産申請へ 負債2億円 機械工具卸売業

帝国データバンク水戸支店は20日、機械工具卸売業のどうぐや(水戸市平須町)が3月31日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入ったと発表した。負債は約2億円の見込み。

同社は1984年に創業。建設業者に現場で使う電動工具や各種資材を販売し、2001年5月期には年売上高約2億4700万円を計上した。

しかし、ホームセンターやインターネット通販との価格競争から業況が落ち込み、近年は同約1億円と、最盛期の半分以下になっていた。即日配送などで業績の回復を試みるも改善には至らず、金融債務が年商規模を上回る厳しい資金繰りが続いた。経営陣による資金の私的流用も発覚し、従業員の給与や取引先への支払いが滞った。

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