大分トリニータは4月23日、レゾナックドーム大分で水戸ホーリーホックと対戦する。MF野村直輝にインタビューした。(大分合同新聞連動企画・新聞は4月21日付本紙に掲載)
格の違いを感じるゴールやアシスト。「キレキレ」のプレーでチームを勝利に導き、サポーターを魅了する野村直輝選手。「自分らしさを前面に出して、自信を持ってプレーできています」と言い切る。
―今季初の敗北を喫した第6節大宮戦に続く磐田戦で、ゲームキャプテンを務めて勝利を収めました。
気合が入っていました。磐田戦の前に4日連続で全員ミーティングをして、その結果先発メンバーに入れず悔し涙を流す選手がいました。だから試合前に「そういう(試合に絡めない選手たちの)思いをくみ取ってプレーしよう」と呼び掛けました。ちょっと迷いましたが「思いは伝えなきゃ」と。話しながら感極まりそうになりました。
―強い気持ちが伝わってきますね。
そういうところを一番大事にしたいんです。熱い心を持たないと、このチームにいる資格がないんじゃないかな、と。それくらい大事にしたいことなんです。一人一人が、チームのために何ができるかを考える。それぞれが模索することで、まだまだチームは上に行けると思っています。
―好調の要因はその辺りにありそうですね。
そうですね。自分自身のためにやることはもちろんですが、チームのために戦う。会社員でも、そういうマインドを持って働くことは大切だと思います。
―サポーターの声援、とりわけ1万人以上入った時は心強いですよね。
僕らは今季、みんなでチームをつくり上げていく「共創」を掲げていますが、サポーターも一緒になってくれているように感じます。大宮戦で大敗した時でも鼓舞する言葉を掛けてくれて、チームを勝たせるためにサポートするという強い気持ちが伝わってきました。僕らは結果で恩返しする。プレーだけじゃなくて、いろいろな思いをつないで戦う集団として成長し続けていきたいと思っています。
(小野郁)