「よく耐えた」渋野日向子は好アプローチ連発で週末切符を手中に

あと2日間、戦える(撮影/村上航)

◇米国女子メジャー◇シェブロン選手権 2日目(21日)◇ザ・クラブatカールストン・ウッズ ジャック・ニクラスシグネチャーC (テキサス州)◇6884yd(パー72)

前日夜から降り続いた強い雨で、スタートが2時間遅れた2日目はコースコンディションがガラリと変わった。多くの選手がショットに苦戦し、伸ばしあぐねる上位陣もいる中での2バーディ、2ボギー「72」は価値がある。通算イーブンパーで決勝ラウンド進出を確実とした渋野日向子は「よく耐えた。あと2日できるのがうれしい」とうなずいた。

パー3は横長グリーンが難しい(撮影/村上航)

ティイングエリアが前に出され、前日と比べて200yd以上短い総距離6500ydに設定された第2ラウンド。それでも雨を吸ったフェアウェイはボールが転がらず、セカンドショットで初日よりひと番手以上長いクラブを握る場面も多かった。パーオン率55.56%(10/18)と面積の小さいグリーンをなかなか捉えられず、ショートゲームに助けられた1日だった。

アプローチでなんとか耐えた1日(撮影/村上航)

出だし10番はグリーン奥のラフにこぼれた後の3打目を2m強に寄せてパーセーブ。11番もグリーン手前にショートしたが、アプローチで1m弱につけた。「あそこをパーで乗り切ったのは大きかった」。立て続けのピンチを切り抜けた前半への手応えがにじむ。

1番で3m弱のパーパットを決められずボギーも、バーディを狙った4番(パー5)はグリーン手前からの3打目をしっかり1mに寄せて取り返した。「難しいアプローチが残ったり、(ショットを)曲げ散らかしていたけど、よく耐えたと思います」と連日のパープレーで踏みとどまった。

バーディが獲れなかった18番パー5は週末こそ(撮影/村上航)

今季メジャー初戦でボーダーラインをクリア。「1個目のメジャーだから、いい位置に行きたい思いはありましたけど、とりあえずあと2日できることを楽しみながらやりたい」と大会3度目の週末を迎える。(テキサス州ザ・ウッドランズ/谷口愛純)

<渋野日向子 メジャー戦績>
2022年
AIG女子オープン 3位
アムンディ エビアン選手権 予選落ち
全米女子プロ 棄権
全米女子オープン 予選落ち
シェブロン選手権 4位

2021年
AIG女子オープン 34位
全米女子プロ 40位
ANAインスピレーション 予選落ち

2020年
全米女子プロ 58位
ANAインスピレーション 51位
AIG女子オープン 予選落ち

2019年
AIG全英女子オープン 優勝

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