東北銀行、隔日営業を導入 2支店で6月から、東北の地銀で初

 東北銀行(佐藤健志頭取)は、千厩支店と平泉支店を1日おきに開く「隔日営業」を導入する。6月26日から平日に定休日を設けて、5人程度の行員が両店舗を兼務する。人口減少などで店舗網の維持が難しくなる中、金融庁の2018年の規制緩和で平日休業が認められるようになった。同行によると、隔日営業の導入は東北の地銀で初めて。店舗運営を効率化してコスト削減につなげる。

 一関市の千厩支店は月、水、金曜、平泉町の平泉支店は火、木曜に営業する。千厩支店は個人客に特化し、振り込みなどの各種手続き、資産運用や個人向けローンに対応。事業性融資など法人向けは一関支店が対応する。平泉支店は引き続き法人にも対応する。窓口やATMの営業時間に変更はない。

 同行は実店舗で47支店あり、中小事業者の支援強化とともに業務の効率化を進めている。隔日営業は、住民の「地元の支店をなくさないでほしい」との要望に応え、新たな形で合理化を図るために導入を決めた。

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