電波望遠鏡が公開 家族連れなど満喫 茨城・高萩さくら宇宙公園

パラボラアンテナに上る見学者=高萩市石滝

茨城県高萩市石滝のさくら宇宙公園にある電波望遠鏡が22日、特別公開された。茨城大宇宙科学教育研究センターの研究施設で、宇宙や天文学の魅力を感じてもらおうと開かれ、家族連れや地元の人々が巨大なパラボラアンテナに上るなど貴重な体験を楽しんだ。

電波望遠鏡はアンテナの口径32メートル、高さ約50メートルで2基あり、国内を代表する天体観測の拠点。来場者はアンテナの役割や歴史の説明を受けながら30メートル付近まで上り、「高くて怖い」などと声を上げながら、普段は体験できない見学を満喫していた。

宇宙の誕生をテーマにした4次元シアターの上映や、国立天文台の研究員、赤堀卓也氏の講演も行われ、宇宙の謎や不思議について解説を受けた。両親と一緒に訪れた小学3年の梶山美結さん(8)は「高くて怖かったけど、自分の学校が見えて良かった」と笑顔を見せた。

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