漆の可能性追求 漆芸家宮原さん4年ぶりの個展 日光

日光で4年ぶりの個展を開いた宮原さん

 【日光】宇都宮市在住の漆芸家宮原楓翠(みやはらふうすい)さん(49)の個展が22日、山内のレストラン妙月坊に併設するギャラリー「がろう」で始まった。30日まで。

 「日光は25年前に初めて個展を開いた場所」という宮原さん。日光で4年ぶりとなる漆芸展のテーマは「うるしの新たな挑戦」。特に色にこだわり、制作過程で新しい技法やさまざまな工夫を凝らして「赤と黒」という一般的な漆のイメージの払拭に挑んだ。

 会場には漆芸作品ではあまり見られない緑色や紫、メタリック調などカラフルな食器やぐい飲み、小物など3カ月から半年かけて制作したという約150点が並び、訪れた人の目を楽しませた。

 「今までやったことがないことに挑戦した。いい意味で漆らしくないなという感想を持ってもらえたらうれしい」と宮原さん。

 午前11時~午後4時。26日は休廊。(問)妙月坊0288.25.5025。

日光で4年ぶりの個展を開いた宮原さん

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