SF広報大使＆ABEMA番組MC就任の富田鈴花さん「今年はサーキットのもっと中の中まで潜入したい」

　4月23日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦が開催されている三重県の鈴鹿サーキットで、シリーズを運営する日本レースプロモーション（JRP）の上野禎久社長と、2023年からABEMAでスタートする新番組『サーキットで会いましょう』の番組MC、そして『スーパーフォーミュラ広報大使』に就任することになった日向坂46の富田鈴花さんが出席し、広報大使就任へのいきさつ、そしてスーパーフォーミュラの魅力について意気込みを語った。

　富田さんは、2022年にBSフジで放送された『GO ON！ NEXT〜サーキットで会いましょう〜』からスーパーフォーミュラの取材を開始。今シーズンはABEMAの新番組『サーキットで会いましょう』の番組MCとして、さらに『スーパーフォーミュラ広報大使』として、スーパーフォーミュラの魅力を伝えていく役割を担うことになる。

　そんな富田さんの“鈴花”の名は、モータースポーツ好きの母が鈴鹿サーキットから由来してつけたものだというが、スーパーフォーミュラ『NEXT 50』を立ち上げ、スーパーフォーミュラの魅力をより幅広い年齢層、特に若い世代に伝えられる人を探していたというJRP上野社長が「運命的な出会いだと勝手に感じています（笑）」と直接事務所を訪れ、スーパーフォーミュラを伝える番組への出演を依頼したのだとか。

　それまで「実際にモータースポーツを観に行ったことも、1レースを通して観たこともありませんでした」という富田さんだったが、上野社長が「大変勉強熱心で、予習もしてくださっているし、モータースポーツのことを深く知ろうという意欲が嬉しい」と2022年を通じて積極的に知識をつけ、「初心者目線で伝えられたら」と富田さんらしいアプローチで番組への取り組みをスタートさせた。

　その取り組みのなかで、富田さんはスーパーフォーミュラの参戦ドライバーや得た知識を、1冊のノートにまとめている。「母と共同で作っています」という『鈴花ノート』には、スーパーフォーミュラのデータが写真入りでまとめられている。また富田さんのファンも、モータースポーツの知識を提供しているそう。

「このノートを作る時間がすごく楽しくて。ドライバーさんの魅力などをいかに知ってもらうかがスーパーフォーミュラにとって大事だと思いましたし、私だからこそ伝えられる方法を使ってできたらと思っています」と富田さん。

　富田さんは第1戦／第2戦でも富士スピードウェイを訪れ、第3戦の決勝日となる4月23日は鈴鹿サーキットに登場した。着用するレーシングスーツは、名前、坂道グループを象徴している三角をあしらったほか、袖には日向坂46のエンブレム、色はペンライトカラーのパープル、グループカラーの空色を採り入れた。サーキットで観てもすぐに気づいてもらえるようにこだわったものだ。

　今回、名前の由来である鈴鹿への訪問は昨年最終戦以来となる2回目だが、昨年は「楽しみと緊張で一睡もできませんでした」という。しかし、今年は夜に目が覚めることはあっても、しっかりと睡眠をとって訪れることができたとか。

「今日改めてここへ来て、スーパーフォーミュラのファンの皆さんにとっても、鈴鹿は見ごたえがあるコースなんだと感じました。皆さんにとってもいちばん親しみやすいサーキットになっていると思いますし、とにかくスタンドがたくさん埋め尽くされたなかで、これからスーパーフォーミュラを観たいですね」

　上野社長が「スーパーフォーミュラについて本当に熱心に勉強してくださっているし、モータースポーツも学んでくれています。彼女を通じて、モータースポーツをぜひ知っていただけたら」と期待を寄せる富田さん。今後に向けて「サーキットのまわりのグルメだったり、楽しい場所など知らないことがたくさんあるので、番組を通じていろんな皆さんに知ってもらいたいと思います」と意気込んだ。

「それと、いまいちばん気になるのは、メカニックさん、エンジニアさん、マネージャーさんがふだんどんなことをしているのか知りたいです。私自身、番組で伝えられるものはやりたいですし、昨年は私も初めてで、どこまで入れるのか戸惑うこともあったので、今年はサーキットのもっと中まで潜入して、ドライバーの皆さんを支えてくださる方をフォーカスできるような内容を作ってみたいです」

「今日、鈴鹿サーキットに来られている方全員、ひとりひとりに挨拶しながら、自己紹介しながら歩きたいくらい、名前だけでも覚えていただきたいです。がんばります！」

　スーパーフォーミュラは国内最高峰のフォーミュラカーレースであり、とかく内容もストイックになりがちだが、そういった内容を伝える顔ぶれに加え、とにかく熱心にスーパーフォーミュラに取り組む富田さんが「フレッシュな風（上野社長）」をサーキットに吹かせる存在となっていくはずだ。